孤立するシニア
今とは違う仕組みが不可欠!
少ない会話頻度

65歳以上のひとり暮らしの2人に1人が1日に1回も会話していない。
1)住まいの近くに親しい人がいない
2)自宅の近くに定期的に集まる機会がない
3)地域の情報がますます届かない

孤独死年間7万人の衝撃
現世代で歯止めを!
自己責任感が広がる日本
人口の3人に1人が65歳以上。全世帯の3分の1がひとり暮らし。65歳以上の単独世帯は700万人、2030年には800万人、2050年には1,000万になると予測されます。
誰にも看取られることなく亡くなり数日以上経過して発見される「孤独死」は年間換算で6万8,136人にのぼります(警察庁)。自分や知人の中から孤独死が出る数値なのに、多くは他人ごとです。
孤独死がこれ以上増えると若者にしわ寄せが行き、少子化・経済低迷・介護不足がさらに進み、自己責任では済まないでしょう。

介護の実情
保険制度に頼る前に備えを
手助けが必要な日常
ここ数年、75歳以上のみの世帯がとても多くなってきました。
体力が低下してきた、子供に迷惑をかけたくない、お金は足りるのか、車を手放すと生活できない等、様々な不安を抱えています。
多くの人が介護保険に期待していますが、実は80~84歳の74%は公的な介護支援を受けずに暮らしています。また公的介護を受け始めても周囲のサポートは必要です。
どんな支援があるのか、どうすれば受けられるのか、民間のサービスも含めて把握している人はいません。


つながりを失った背景
現代に合った仕組みを創ろう!
社会構造の変化
核家族化の進行:兄弟が減り、生まれ育った土地を離れるため、親族とのつながりが希薄化した
地域社会の崩壊:都市化によって地域住民の交流が減少し、高齢化によってコミュニティが弱体化した
雇用形態の変化:非正規雇用の増加によって人間関係が不安定になり、交流が減った
情報化社会の到来:ネットの普及により人々は仮想空間に時間を費やし、現実世界での対人関係が疎かになった

個人の価値観の変化
経済格差の拡大:1980年代から始まった経済格差は親から子へと引き継がれさらに拡大
多様性の重視:個人の自由や多様性が尊重される一方、他者との違いを受け入れにくくなった
伝統からの解放:伝統的な価値観にとらわれず、自分の価値観を大切にする人が増えた
プライバシー尊重:個人情報保護のもと家庭の状況に触れにくくなった
孤独への風潮:孤独を悪いことと捉えず、むしろ個人の時間を大切にする価値観が広まった
孤立の問題点
周囲におよぶ様々な問題
ご近所や民生委員:
1)後期高齢者が急増し手が足りない
2)10年先の苦労が見えても伝わらない
3)地域の楽しみや支援が伝わらない
離れて住む家族:
1)頻繁に帰省するため負担が大きい
2)親が住む地域の支援を知る術がない
3)ご近所や民生委員を信用できない
4)知識がなく親子で終活が進まない
事業者:
1)地域の人に自社を知ってもらえない
2)近くの住民にサービスを提供できない
3)訪問時に異常を感じても通知先が不明
自治体:
1)支援を必要とする人を把握できない
2)地域との連係が難しい
3)減災のために地域の体制を整えたい
警察/消防:
1)緊急連絡先がないと待機時間が増える
2)かかりつけ医や持病等の情報が欲しい
3)徘徊や犯罪をつながりで防ぎたい